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1.八坂神社と江戸崎祇園祭の起源
2.現在の江戸崎祇園祭
3.江戸崎祇園祭の開催日/
神輿・宵祇園・本祇園
4.江戸崎の山車について/
5.まつりが始まるまで〜その準備/

八坂神社(京都)
江戸崎の御輿(田宿町)
昭和初期の山車(本宿町)
昭和初期の山車(浜町)
昭和初期の山車(田町)

江戸崎祇園祭のシンボル
「土岐桔梗」
江戸崎祇園祭の期間中は、まちなかの
家々の軒先に祭り提灯が飾られます。
そこには同じ家紋「土岐桔梗」があし
らわれ、その昔「土岐氏」の統治下に
あったことがわかります。
■八坂神社とは

八坂神社は、江戸崎の中心部から小野川に近い天王(てんのう)地区にあります。
江戸崎祇園祭は、御神輿のご神体が八坂神社にまつられています。
その総本社は、京都の八坂神社。
同じように京都の八坂神社を総本社とする神社は、日本全国に約2300社ほどあると言われております。

祇園祭の起源である京都の八坂神社は、東山の山麓、八坂郷の古い鎮守社で、高句麗系の帰化人、八坂氏の氏神であり、祭神は素戔鳴尊( すさのをのみこと ) です。

素戔鳴尊( すさのをのみこと ) を祇園精舎の守護神である牛頭天王に比定して、祇園社は牛頭天王、祇園天神、武塔天神などとよばれました。
祇園精舎の守護神とされる牛頭天王は、印度九相国、吉祥国の王で、非常に荒神であったため、わが国では
素戔鳴尊( すさのをのみこと ) と再構成され、京都八坂神社の祭神とされたました。

■祇園祭の起源と御輿(みこし)

祇園祭は、京都八坂神社の祭礼で、葵祭、時代祭と共に、京都三大祭りの一つで、毎年7 月17 日の神幸祭に
美しい山鉾の巡行があることで名高く有名です。

清和天皇の貞観11年(869年 )に天下に疫病が流行したとき、社司ト部良麿は、勅命に従い、その年の6 月7 日、当時の日本の国の数に準じて、長さ2丈(約6m )の鉾66 本を立て、この月の14 日に、洛中の男と洛外の農夫を率いて御輿を「神泉苑」に送って祭り、疫病退散を祈りました。

これを「祇園御霊会」といい、今日の鉾や御輿をかつぐことの始めとされ、以来疫病などが流行するごとに奉幣祈祷がされましたが、円融天皇の天禄元年(970 )から、6 月17日を定日として毎年実施されるようになりました。この辺りが「祇園祭」で行われる御神輿かつぎのルーツと考えられます。

その後、幾多の変遷を経て現在に至っており、八坂神社が各地に勧請されるにつれて、祇園祭もこれにならい全国的に実施されるようになりました。

■江戸崎祇園祭のはじまり

江戸崎祇園祭の起源である明和7 年(1770 )、清心庵の「江戸崎與誌」に下記のようなことが記載されています。


「江戸崎與誌」より
其節、大宿羽生田常喜、甚右衛門諸共(もろどもに)信心して、当村鎮守にと御輿を作り、6 月27 日を祭礼日に定め、本町、戸張町当所の始也(なる)に仍而(よって)、年替に当番して祭礼の殿持仕来り、其後、寛文年中羽生田甚兵衛、石井甚右衛門、本町、戸張町皆同意して、今の御輿を新に改め作拵(つくりこしらえ)、享保8 年迄に58 年に相成零落破損して見苦敷故(みぐるしきゆえ)、享保8 年本町大久保治郎兵衛、幸(さいわい)当番に当り候間(そうろうあいだ)為信心思い立、名主鈴木彦左衛門、梅沢宇平次相談の上、当町の皆々、他町にても信心の輩(ともがら)を進め、人総て御輿並金もの其他獅子、指樽(酒を入れる樽)、きゃ立等に至迄諸道具不残(のこらず)、瑞祥院客殿に於て彩色仕上げし者也。5 月17 日始め6 月19 日成就、享保8 卯年6 月吉日写
天王当番  大久保治郎兵衛殿 持 鈴木彦左衛門(名主)梅沢宇平次(名主)


なお、大念寺にある古文書を調査中、安政4年(1857)6月26日付の日鑑(日記)に、次のような記事があります。


「天王様御祭礼当年者惣普請出来ミコシモ新調ニ付当山門前ニ而相休」云々。また、「茨城県神社誌」の八坂神社の項に、「天正年中の創立で、牛頭天王と尊称、鎮座地を信太郡天王村と呼んだ。 
元和年中社殿焼失して詳細不明であるが、社伝に天正年中6 月、木村某「たわめき」の流れに網を打ったところ、一天拵かにかき曇り、水中放火ただならぬことに驚き、早速揚げたら現に崇敬する神霊であった。

真菰に包み奉戴帰宅の途中、豪雨流れるが如し、家迄戻れず「やけぼう」にかけこんだ。
三昼夜雷電止まず、早速天王の社地に仮宮を設けて奉斉した。

以上、限られた資料ではありますが、

(1)江戸崎の祇園祭は約400 年前の天正年代にはじまったこと。

(2)本町(本宿町)と戸張町が交互に当番(神輿の当番)を勤めてきたこと。

(3)現在使用されている御輿は、約150年前の安政4 年に造られたこと。(明治26 年に化粧直しをしている記録あり)
などがわかります。