江戸崎八景

「江戸崎八景」とは、明治末年に詩歌にうたわれ、選定された江戸崎まちなか地区の八か所の風景です。 作者年代は不明ですが、これより以前の幕末に、緑樹園幹有が読んだ「正定山八景(※)」を改めて 選定されたとみられるようです。
江戸崎八景の分布は、現代のまちなか地区の範囲を網羅しており、往時の文化の豊かさを象徴したも のです。江戸崎八景の各地には、平成元年、商工会青年部によって石碑が建立されました。
※正定山八景 望湖秋月、霞浦漁舟、筑波暮雪、沼田落雁、高田夕照、王山晩鐘、小野晴嵐、江山群鷺。正定山とは大念寺の山号。

1.医王山の暮雪「雪時かつて賞す医王山の景」

不動院。末寺門徒114か寺を有し関東八檀林の一つに数えられた大寺院。天台宗の寺院。山号は医王山。
寺号は東光寺。【画像をクリックすると拡大します。】

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2.曳舟(ひきふね)の夜雨 「雨夜更に遊ぶ曳舟の頭(ほとり)」

引舟橋。南方面からの江戸崎への入口。小野川にかかる橋です。
江戸崎入干拓(かつての湖面)を見下ろす風景。 ここから駒塚(こまつか)方面の坂を登ると、江戸崎のまちなか〜その先に筑波山を見渡す事ができます。 【画像をクリックすると拡大します。】

3.江崎山の晩鐘 「江崎山(こうきざん)の晩鐘、幽壑(ゆうがく)に響き」

江戸崎、門前町の管天寺。
中世、約200年にわたり県南に威をふるった江戸崎城主土岐原氏の菩提所です。【画像をクリックすると拡大します。】

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4.高田の落雁 「高田の落雁芳洲を渡る」

江戸崎総合運動公園敷地内。現在も近くのヨシ原周辺に雁の群が見られます。
ここから稲波入干拓までは、ガン類(ヒシクイ)が訪れる場所です。【画像をクリックすると拡大します。】

5.羅漢山の夕照 「花光爛漫羅漢山(らかんやま)の夕」

瑞祥院。境内からまちなかを見下ろす高台(羅漢山)に五百羅漢が祀られています。羅漢山からは東に小野川とまちなかを見下ろす事ができます。

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6.吹上の秋月 「月色玲瓏(れいろう)たり吹上の秋」

江戸崎高校、吹上バス停近く。茨城百景「江戸崎の景観」。北方面からの江戸崎への入口です。
眼下に広がるのは稲波干拓。その昔、干拓される前は榎ヶ浦と言われていた湖で、湖面に移る秋の月が美しかったと言われています。

7.洲崎の晴嵐 「遙かに望む洲崎晴嵐の後」

江戸崎、門前と稲波の境、水面越しにまちなかを望むかつての岬の突端、洲崎(すざき)。
河岸を中心に栄えた江戸崎の様子が一望できた場所です。

8.浜河岸の帰帆 「浜河岸(はまがし)の帰帆高楼に映ず」

旧稲敷市役所江戸崎庁舎地内。かつて舟が行き交った「浜河岸(はまがし)の跡。
画像右は大正橋と小野川です。

江戸崎八景
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